日向ひょっとこおどり
日向ひょっとこ踊りについて
日向ひょっとこ踊りは、明治時代に日向市塩見永田地区に眼科医として開業していた橘公行医師によって伝授されたといわれています。
そのルーツは江戸時代から伝わる里神楽にあることが解明されてきましたが、いつ頃から踊られていたのか詳しくはわかっていません。
昔は、初午(はつうま)の日に踊られていたそうですが、現在は豊作を祝う踊りとして、また商売繁盛を願う踊りとしていろいろな機会に踊られています。日向市を代表する踊りとして市の無形民俗文化財にも指定されています。
日向ひょっとこ踊りの物語
昔、塩見永田に「ひょう助」と「おかめ」という夫婦が住んでいました。
なかなか子どものできない二人は、毎朝、稲荷神社に豆ん飯を供えて子宝に恵まれるよう祈願をしていると、あまりにも空腹だった神主が、お供え物の豆ん飯を見て、つい、つまみ食いをしてしまいました。
それを見て怒ったお稲荷様が、きつねの姿となって現れたものの、傍らにいた美しいおかめに目を奪われてしまいます。そして、おかめの気を惹こうと手招きをしながら踊り始めます。
それを見ていたおかめがつられて踊りだし、心配そうに見ていたひょう助とこの様子をそっと木陰でうかがっていた村の若者たちも一緒に踊りながらどこかへ消えていったそうです。
<日向ひょっとこ夏祭りHPより引用>
橘ひょっとこ踊り保存会 模範演技(2019年日向ひょっとこ夏祭りにて)